あるテレビ番組で、日本に住む外国人が今の日本は昔に比べ、相手を思いやる気持ちや「ありがとう」「こんにちは」など他人への挨拶・感謝の気持ちが減っていると語っていました。「生活が豊か」になるのと反比例するかの如く「心の貧しさ」が大きくなってい…
「あなたにとって『大切な存在(人やもの)』は何ですか?」という質問を学生さんに問いました。ほとんどの学生さんは家族、友人、ペット、と答えました。その理由を聞くと、自分のことをよく理解してくれているから、いつも心配してくれている、静かに見守…
◇はじめに *毎年我が国で癌で亡くなる方は40万人弱、今後は2人に1人が癌に罹患し、3人に1人が癌で亡くなると予想されます。 *癌は通常、終末期に近づくほど苦痛が増しますが、苦痛を抱えたまま最期を迎えることは身体症状のみならず、本人の尊厳を著…
マザー・テレサは、ボランティアをしている人にこうアドバイスしています。「あなた方は、人のために何かをしてあげていると思わないで下さい。あなた方のほうがどんなにしてもらっているか、その恵みに気づいてほしい。」。 興譲の心をもって生きるというの…
ジョハリの窓 「自分のことは、自分が一番よく知っている」そう思う方は多いと思います。私もずっとそう思ってきました。しかし、これまで歩んできた道を振り返ってみますと、挫折、苦悩、出会いの連続で、新しい自分があることに気づかされたのです。 アメ…
次に、なぜ私が医者になって、バングラデシュに関わるようになったかをお話ししたいと思います。私は六人兄弟なのですが、二番目の弟が海水浴で溺れて死んでしまいました。今考えると助けられたのではないかと思いますが、当時の医療状況では仕方がなかった…
肢体不自由児施設の子供たちは、蔓延する感染症にはとても弱いです。万が一施設内にコロナが入り込んだらと想定すると、身震いします。たとえコロナ禍が蔓延する世でも、我々医療従事者はこの子たちを守り切る覚悟です。それは後述する高木先生が提唱された…
私が勤務している地域では、幼・保育園から小・中学校までの一貫教育として「身体づくり事業」という活動が行われています。この活動は、子どもたちの発育発達に応じた体力向上プログラムを作成し、機能性の高い身体の使い方と運動習慣の獲得を目的としたも…
5.コクマルガラスを育てて学んだこと(生後の刷り込み現象) 小さい時から育てたチョックという名のコクマルガラスは、人間を親と思い込み、自分を人間と勘違いしています。求愛行動も愛情表現も人間(私)に行います。つまり、この他人への求愛行動は遺伝…
今日、病院も日本政府も経験したことのないコロナ禍によって、右往左往の手探り状態が続いています。明確な道標が無い状態で生き抜く術は、動物としてのホモサピエンスに備わった本能、遺伝子情報が本領発揮してこそだと思います。 普段は文明という着物で身…
現在の日本はコロナ禍に見舞われ、人々の生活がひどく脅かされています。 過去にも、長野県では千曲川氾濫、白馬大地震、御嶽山、浅間山噴火などの災害によって、多くの被害がもたらされました。国や県は災害復興に予算を取られ、真っ先に一番弱い子供たちの…
日本でのコロナ禍感染変異状況は、1月に中国観光客により弱毒化コロナが持ち込まれ、多くの日本人が一応免疫獲得したと思われます。3月の変異強毒化ダイプリ事件を経て、現在第2波の変変異で感染力の強い弱毒化コロナの最中と思われます。第2波は収束の…
今の変異第2波コロナ禍は日本では収束の方向性ですが、実は今期冬季にやって来る第3波変異コロナ禍が正念場です。 現在、南半球は冬季で南米ブラジル、アフリカ、中東、インド等で新型コロナ感染症が猛威を振るっています。RNAコロナウイルスは変異し易く…
ある心療内科で、私とほぼ同じ年代に属する院長先生が新型コロナウイルス感染症に罹患して2か月以上が過ぎても回復に至らず、結局、閉院となりました。私も糖尿病・高血圧を持病として持つ身として、罹患した場合、閉院どころでは無く、寿命が尽きる可能性…
バングラデシュの砒素中毒(1) ガンジス川の流れる、いわゆるヒマラヤ下流域にあるバングラデシュやインドの西ベンガル州、ネパール南部のタライ平原で、飲料水の砒素汚染が大きな問題になっています。 もともとこの地域の人々は、川、池の水そして表層水…
日常生活での予防行動*(補遺) 1)対人間距離:感染者からの対人間距離を 1m 開けることでウイルス感染リスクは 0.12 倍に減少した。更に 1m 毎に減少効果は 2.02 倍となる事が推定された。密閉された空間を循環する気流でも吹き付けられない限り、例えば屋外で…
消毒 1)手指消毒:不特定多数が触れる可能性の有る場所に触れた場合には、エチルアルコールなどによる手指消毒を行って下さい。☆自宅を出た後、どの様な物体に触れたのか、記憶にあるなしに関わらず、建物・室内空間に入った時、エチルアルコールなどの消毒液…
バングラデシュの医療事情(つづき) この国の乳児死亡率というのは、出生1000に対して82です。1年に約37万人が1歳の誕生日を迎える前に死亡します。さらに、約27万人が5歳までに死亡します。5歳までに60~70万人も死んでしまうという事な…
バングラデシュの医療事情(つづき) ここは外来です。 これは手洗いをしている所です。普通の水道水で洗うんです。消毒も何もされてない所でやるので、非常に不潔なんです。 これが麻酔器です。 見たことがない方には分からないかもしれませんが、これは野…
バングラデシュの医療事情 ここは私達が行っていた医療協力の中心地、ボグラ病院です。 ここは手術室です。 これはレントゲンの器械です。こんなちゃちなレントゲン器械なので、ちょっとした単純写真くらいしか撮れません。 これは日本から持って行った超音…
これは独立記念塔です。バングラデシュが31年前に独立を勝ち取った記念として建て、人々がそれを忍び、戦没者を祭っています。また、この塔は一つの観光名所になっていて、こういったところに物売りの女の子等がよくいます。 こういった広い道路もあります…
識字率 バングラデシュでは、識字率というのは10年前で大体25%といわれています。識字率25%ということは、100人いれば読み書きできる人が25人しかいない、4人に1人しか字の読める人がいないということになります。今は改善してきていますが、…
2、小児の新型コロナウイルス感染では半数が症状無し 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、高齢者では重症化と死亡リスクが高いが、小児では不明確な部分も少なくない。中国・浙江省での小児感染例では、男児23例、女児13例の合計36例(平均年齢…
第4章 医師向けのネットワーク情報からの豆知識 1、ロックダウン中の過ごし方 いつもなら、より少ない時間で起きていた人たちが、ロックダウン中には午前10時になっても枕に頭を載せています。仕事は少なくなっているのに不思議です。この疲労感は、身体的負…
Q; もっと早く感染対策は出来なかったのでしょうか? A; 確かに対策が後手に回った感は否めない。2003年のSARSウイルスや2009年の新型ウイルスが流行した際は、『このウイルスはただものではない』という危機感から国をあげての対応となり、極めて厳格な防止…
Q: インフルエンザも被害は相当なものですが、なぜ新型コロナウイルス感染症がこれだけ大騒ぎになっているのですか? そもそも新型って? A; 新型ウイルスとは人間界に初めてもたらされた未知のウイルスを指し、対応を誤ると何をもたらすかわからない、最大限…
ODA ODAということは聞いたことがあると思いますが、政府開発援助というものがあります。バングラデシュに対するODA政府開発援助というのは、有償・無償合わせると、世界各国から援助がきていますが、全体の45%を日本が占めていると言われています。そのため…
私は春になると体がうずうずする。高校時代山岳部だったこともあり山に登ったり、山菜取りをするのが楽しい。近年は年を取ってきたので純粋に登山というのは少なくなったが、趣味と実益を兼ねて山菜取りと家庭菜園に夢中になっている。特に、根曲がりダケ取…
交通事故 これは日本の中古車なんですけれども、むこうでは日本の車が重宝されております。中古車もかなり入ってまして、日本ではもう車検の通らない車まで沢山走っております。ダッカ国際空港から一歩外に出ますと、非常にムッとするような暑さで湿度は大体…
憎しみのあるところに愛を 罪のあるところにゆるしを 争いのあるところに一致を 誤りのあるところに真理を 疑いのあるところに信仰を 絶望のあるところに希望を 闇のあるところに光を 悲しみのあるところに喜びを 慰められるよりも慰めることを 理解されるこ…